金子 智香 2000年度高校奨学生 『大学4年』
私は現在、東京海洋大学水族栄養学研究室で卒論に取り組んでいます。海洋環境学科に入学したのですが、養殖と環境についてをテーマに研究したいと思い、他学科である資源育成学科の研究室を希望しました。私の所属する研究室のテーマのひとつに、環境負荷低減型の養魚用飼料の開発があるので、その一環として、今までタンパク質源として用いられてきた原料を、新しいもので代替して魚の成長をみます。8月から飼育実験を始めたところです。学部卒業後は専攻科に進学し、海技士の資格を取得したいと思っています。実習で、今年の12月の終わり頃から大学の実習船での生活が始まり、1月の終わりから1ヶ月ほど航海に出ます。興味のあることを存分に学べる環境にあるということを本当に感謝しています。学部最後の今年一年、一つ一つを大事に一生懸命に学んでゆきたいと思っています。
現在/東京海洋大学4年
鹿島 朋子 2000年度高校奨学生 『近況報告』
英語が好きだから、英語を落ち着いて勉強できる環境に身を置きたい。そう考え選んだ津田塾大学を今年3月、無事卒業しました。卒業式には英文科卒業生総代を務めさせて頂き、貴重な経験と共に大学4年間を締めくくることができました。尊敬できる先生、信頼できる友人に出会い、さらにサークル活動を通して、ラジオ番組を制作・出演するなどの体験もでき、大変恵まれていたと思います。学生生活を通し、一貫していたのは、『ことば』への興味でした。授業の中で、それまで覚えるしかなかった文法が「なぜそうなるのか」を考え、合理的な説明を試みることに新鮮さを感じました。英語学ゼミに入り、「ことばとは何か」様々な切口から考えたことで、『ことば』への関心は一層高まったと感じます。4月から社会人となり、電気・電子製品の部品や材料の安全性を検査する会社で働いています。私の専門とは全く異なる世界ですが、日常的に海外とのやりとりがあり、翻訳をする機会にも恵まれています。『ことば』に関する専門性を仕事でも活かせるのは、幸運なことと考えています。これからも『ことば』と深く付き合っていきたいです。
現在/(株)ケミトックス勤務
角野 大介 1998年度高校奨学生 『シュツッツガルト留学 』
昨年九月から、交換留学生としてドイツのシュツッツガルト大学で建築工学の勉強をしています。現在とあるドイツの構造設計事務所にてインターンをさせていただいており、向こう一年間はここで働こうと考えています。シュツッツガルト大学では構造解析、軽量構造の分野において先端的な研究が為されており、それらの一端を学べたことは貴重でした。現在働いている事務所は10人前後の小さな事務所なのですが、そのぶんボスや所員との距離が近く、実際の構造設計の仕事を間近に見られ、参加できる環境はとても刺激的です。言語の問題は常につきまとうのですが、一年経って最近はようやく日常会話に困らない程度のドイツ語は身についてくれたように感じています。希望先の交換留学プログラムが自分の大学にあったり、ドイツ語の拙い自分を雇ってくれる事務所が見つかったりと、チャンスに恵まれていることを感じます。めぐり合わせに感謝をしつつ、与えられたチャンスを糧にできるか否かは自分次第、多くのことを学び、経験して帰りたいと思います。そして近い将来、一人前の構造エンジニアとして社会に貢献していければと考えています。
現在/東京工業大学大学院生
シャー・マユール 1995年度大学院奨学生 『近況報告』
卒業してから10年余り経ちました。その後、IT分野において日印を結ぶ仕事に携わっていました。最初の5年間日系企業に勤め、インドからのソフトサービスを購入する業務、後半はインド大手ソフト企業に勤務し、日本企業へのソフトサービス販売を担当しました。360度で日印ビジネスの問題点を体験出来て、大変貴重な経験をさせて頂きました。さまざまな経営者とも接触する機会があり学ぶことが多かったです。今年6月から日本を代表するインベストメントバンクに転職を致しました。分野はあまりに違いすぎて大変苦労をしております。投資立国を目指す日本と多数問題をかかえながらも大きなポテンシャルを提供するインド。その二つをうまく結びつければと期待してこの業界に入りました。また仕事の他に、ISRの一環として、家族全員で4年前からあるプロジェクトに取り組んでおります。それは、人口3000人の西インド・グジャラート州にあるデータリという小さな村の「村興し」に4年前から参加していることです。400年間続いていた水不足問題は徐々に解決に向かっており、今後、村人の収入倍増計画の一環で教育・農業・新規産業育成に取り組んで行こうと思っています。ボランティア活動は色々と教わることが多く、村の人々に感謝をしています。財団との出会いは「邂逅の出会い」でありました。インドの小さな町から出て来た小生が財団から奨学金を貰えたということはとても自信に繋がりました。何を行うにもその自信が底力になっていると思います。今後とも村の発展、日印経済関係の発展等に活躍出来ればと思います。
現在/インベストメントバンク勤務
小林 本多 ちえみ エレナ 1995年度大学院奨学生 『一歩一歩』
日本で15年生活し、帰国してから9月で丸4年が経とうとしております。現在はブラジル広島県人会にてヨガ教室を開いております。帰国後からスタートした就職活動は厳しいものでした。天職は先生とばかり思い込んでいた分、自分に何が足りないのかと模索を続ける毎日でした。カイヴァリヤダーマ研究所のヨガとの出会いは決定的な一歩でした。何かが心と体を貫いたのです。ヨガを本格的に学ぶため、2004年に大学院に入学し、以来、インド哲学とヨガの基本を勉強し続けております。日本で身に着けたオリエンタリズムに助けられてか、これらの知識は自然に馴染みました。この7月6日に修了論文を提出したばかりです。ヨガの本質は、心のとりとめのない動きを抑制することにあります。五感の働きを制止し、心を静めたとき、人は感覚から得られる情報の多さに惑わされることなく、内面を直視できるのです。私は教室を訪れる人たちにこのような平和な時間を与えることができればと望んでおります。人生は毎日の生活の繰り返しのようですが、時は過ぎていくものです。道草を食わないで、信念が軸となる生き方を追求する今日この頃です。
現在/ヨガ教室インストラクター
畠山 吉則 1995年度大学院奨学生 『近況報告』
財団よりご支援をいただき博士の学位を取得してから、8年の年月が流れました。当時は現在の採用方式とは異なり、大学院生からの応募も可能だったため、私は博士課程入学と同時に財団の奨学生に応募しました。当時の博士課程での採用は私を含めて四名で、私立大学在籍、日本生まれ、日本育ちの日本人は私一人でした。在学中は採用していただいた重みを感じながら恵まれた学生生活を送ることができました。学位取得後の八年間はつくばの研究機関を手始めにいくつかの研究機関を渡り歩き、工学や化学といった異分野の方たちと研究プロジェクトを組んだりしながら自身の研究スキルを高めることができました。この四月からは母校である日本大学に教員として戻り、研究や、在籍学生の指導など日々充実した生活を送っています。現在は微生物農薬の開発を主に研究テーマとして研究を行っています。将来的には化学農薬を使用しないで済むような作物栽培への普及を目指しています。まだまだ実現までには長い年月がかかりそうですが、少しずつでも進められればと思っています。
現在/日本大学生物資源科学部助手

