公益財団法人 伊藤謝恩育英財団 Ito Scholarship Foundation

OB・OGからのメッセージ

2013/05/10

近況報告

1997年度大学奨学生 Wさん

奨学生として認められたことは大変励みになり、奨学生の一員として、医療だけでなく、より社会に貢献でき、何かを提示できるようなライフワークを探してきたように思います。経済的に余裕ができ、海外研修も叶いました。その中でも最も貴重な経験は、パキスタンで活動するペシャワール会・中村哲先生の活動の現場に行けたことでした。中村先生は医療よりもまず、「人が生きてゆくこと」と井戸を掘り、水路を完成させ、砂漠を耕作地と変え生活を維持する活動を展開しています。)大学5年生の時に新潟県佐渡市の北西部にある診療所との出会いがありました。一診療所圏の医療を充実させ、そこから、日本の医療を鳥瞰するイメージで仕事をしたいと、初期研修を終えて、未熟なままですが佐渡で仕事を始めました。診療所ではなく、療養型の公立病院に勤務することとなりましたが、へき地医療の現状、公立病院の問題、地方自治体の医療、福祉のとらえ方の問題、さまざまな問題に直面しました。諸事情あり2010年9月に佐渡を離れ、一昨年、1年間は京都・高雄病院にて学生時代から興味を持っていた漢方診療を勉強させてもらいました。現在は急性期の入院治療に携わりたいと、京都南病院に勤めています。往診にも行かせてもらい、在宅医療を支えるチームの一員としての医師のとしての役割にも面白さを感じています。医師としては、なんでも相談できる「かかりつけ医」となることが目標です。キュアが必要な場合は、適切な検査、治療の方向を考え、ケアが必要な段階であれば、ともに療養の方法を考え、患者さんの生活を安楽にするような医療の活用の仕方をアドバイスできる、そのような者になりたいと思っています。
現在/京都南病院 内科医
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