公益財団法人 伊藤謝恩育英財団 Ito Scholarship Foundation

OB・OGからのメッセージ

2014/01/29

水産物を安心して食べてもらうために

2001年度大学院奨学生 Fさん

2年前に発生した福島第一原発事故では大量の放射性物質が海へ放出されました。私たちの研究所では水産庁と連携して事故直後から水産物の緊急モニタリングを実施し、水産物の汚染状況を明らかにしてきました。現在は各県や漁業関係機関においてモニタリング体制が整えられ、食品の基準値を超えた放射能をもつ水産物が市場に出ることはありません。震災の年は専門的な知識を活用してモニタリング体制の整備や測定方法の普及に努め、今までで一番忙しい日々を過ごす中で、いつも以上に同僚や研究補助職員の方に助けられていることを実感しました。福島原発事故の収束にはまだまだ時間がかかりますが、私たち水産研究者ができることは、科学的なデータを蓄積することにより生態系での放射性物質の分布と減衰過程を明らかとすることです。12月には写真の調査船で原発周辺海域の調査を実施し、汚染水の漏洩による海産生物への影響評価を行う予定です。
現在/(独)水産総合研究センター 中央水産研究所
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