公益財団法人 伊藤謝恩育英財団 Ito Scholarship Foundation

OB・OGからのメッセージ

2015/02/16

地球環境への思いとその原点

2003年度大学奨学生 Kさん

私は、現在、三洋電機(株)の滋賀工場で太陽電池の技術開発を行っています。主な仕事は新材料や新構造の評価・開発です。太陽電池は屋外で20年以上にわたって使用されるため、その材料には高い耐候性が求められます。新しい材料や構造を採用するには、規格に定められた試験に加え、社内で定めた数多くの試験に合格する必要があり、パナソニックグループとなってからは、さらにパナソニック独自の安全規格にも適合することが必要となっています。このような厳しい基準を満足する材料や構造の開発は容易ではありません。その一方で、太陽電池は近年急速に普及が進んでいる分、発電量や価格の面での競争が非常に激しく、より安価な材料や、より発電量を高める新構造をスピーディーに開発・導入することが求められます。仕事は厳しいスケジュールや困難な課題に悩んだりと大変なことも多いですが、長期の信頼性と安全性を堅持しながら、より高効率でより安い太陽電池を開発し、太陽電池の普及に貢献することで、地球環境の保全にも貢献できると信じ、日々、頑張っています。 私が、地球環境に貢献したいと考えるようになったのは、実は財団の奨学生に応募したことがきっかけです。応募書類で将来の夢について、地球環境に貢献する仕事がしたいと書いた覚えがあります。漠然とそういう考えは持っていましたが、文字にしたことで思いが明確になり、以降の進学や就職を考える上では、地球環境に貢献するという目標を基準に道を選ぶことができ、今の職につながったと思います。財団のイベントに参加するたびに、志の高い仲間にも刺激を受け、新鮮な気持ちで自分の原点を思い出し、立ち返ることができています。先日行われた20周年式典では、10周年のときよりもたくさんの方が出席されていて、財団の発展を感じました。太陽電池で20年後の品質を保証するのは大変なことなのですが、財団の20年後はどう発展しているのかとても楽しみに感じます。私は、なかなか東京での集まりには参加できませんが、関西交流会などを通して、多くの皆様と交流を深め、財団の発展にも少しでも貢献できればと思っています。
現在/三洋電機(株)エコソリューションズ部門
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