公益財団法人 伊藤謝恩育英財団 Ito Scholarship Foundation

OB・OGからのメッセージ

2015/02/16

ロサンゼルスでの研究生活

2005年度大学奨学生/2009年度大学院奨学生 Nさん

現在は、アメリカのロサンゼルスにあります、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて、コンピュターサイエンスのPhD課程に所属し、コンピュータグラフィックス、人工生命の研究をしております。最近のラボの活動としては、ディズニーの「アナと雪の女王」の映画での、コンピュータグラフィックを使った雪の表現を行っておりました。 私自身の主な研究テーマとしては、バーチャルな世界での人間の実現に取り組んでおり、ロボットやゲームといったエンターテイメント分野での利用、スポーツ科学への応用、そして医療分野でのリハビリ手法のシミュレーションや、医者の方々のトレーニンとしての利用といった分野の発展に、少しでも貢献できればと考えております。具体的には、人体の構造を再現したモデルを作成し、運動学、動力学を解くことにより筋肉や骨の動きを実現し、バーチャルな空間での人間の動きの実現をはかっております。その中でも、現在は脳の仕組みに沿った人工知能、特に学習機能の実現に注目して研究を行っております。 アメリカのPhD課程は、日本の修士課程と博士課程が合体したようなシステムとなっており、平均して5~6年のプログラムとなっております。3年目までは授業を履修する必要があるのですが、4年目からは完全に研究に集中した生活となります。私自身、今年が4年目なので、現在は研究に集中することができており、これから研究成果を挙げて論文を執筆し、著名な学会、ジャーナルにて採択されるようにしたいと計画しているところです。 ロサンゼルスは一年を通してほとんど雨がふらずに、良い天気が続きます。研究に行き詰まった時などは外に出て日向ぼっこをし、すぐにリフレッシュをすることができるので、恵まれた環境にいると、日々幸せに感じております。また、ロサンゼルの良さの一つに、多種多様な人種がいるということを挙げたいと思います。ラボの同僚も、アメリカ、メキシコ、インドネシア、中国、インド、ハンガリー、ギリシャ、カナダ、香港の国籍で、毎日が異文化交流です。道を歩いていても、良くも悪くも変な人が多いので、刺激的であり、とても良い体験となっております。研究はもちろんのこと、こうした体験を通して人としても成長していきたいと感じております。 日本では、大学の学部、修士課程を通して、当財団にはたいへんお世話になりました。その中で、数えきれないほどの思い出を作らせていただいたのですが、一番の思い出は、研修会を通して、同期、先輩、後輩、そして事務局の方と交流をさせていただき、深い関係を築くことができたことです。財団の方々は多用な経験やバックグラウンドを持っていて、また思慮深くとても良く考えているので、話をしていていつも何かを学ぶことができ、毎回のように刺激を受けてきました。それに加えて、思いやりのある方々ばかりなので、一緒に過ごしていて気持ちがよく、本当に素敵な人間関係だと思います。現在でも交流が続いており、一生ものとなる、かけがえのない財産となりました。これからもそれぞれが多方面で活動していくことになるので、次にお互いにアップデートをすることが待ち遠しい気持ちでいっぱいです。
現在/カリフォルニア大学ロサンゼルス校コンピュターサイエンスPhD課程
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