公益財団法人 伊藤謝恩育英財団 Ito Scholarship Foundation

OB・OGからのメッセージ

2022/12/23

光差す方へ

2005年度大学奨学生 Oさん

青森市の公立中学校の教諭として働き始め、10年以上が経ちました。現在は母校で受験生の学級担任として、充実した日々を送っています。国語科の学習指導や学級経営、進路指導に部活動指導と、盛りだくさんな毎日ですが、子どもたちの笑顔や成長を見つめられることに喜びを感じています。 大学在学中、財団の方々には「ご縁を大切に」という言葉を繰り返し掛けていただきました。働き始めてからここまでのことを振り返ると、人の縁によって支えられてきたことが本当に多くあったように思います。 大きな震災の中、学校職員全員で受験生を励まし、合格を喜びあったこと。かつての教え子が成人式を迎える際、少し照れながらも同窓会に来て欲しいと誘ってくれたこと。全校生徒が20人という僻地の赴任時、学校と町とが協力し現地のお祭りを盛り上げたこと。少し思い出しただけでも、人の繋がりによる思い出や感謝が溢れてきます。 未曾有の事態が起きている昨今、オンライン授業や行事の縮小化など、大変なことを挙げるときりがありません。しかし、できることを見つけて、明るく取り組もうという空気が学校現場にはあります。その雰囲気に私自身も励まされてきました。教師は希望を語る職業だと言われますが「できることからやってみて、もがいているうちに光の一筋は見えてくる」私はそう考えるようにしています。 これまでの経験や培ってきた縁を大切に、これからも光の差す明るい方へ歩んでいきたいと思います。
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