2025/12/19
ご縁に導かれた、暮らし発想のものづくり
2009年度大学奨学生、2013年度大学院奨学生 Iさん
現職に就いてから、早いもので10年が経ちました。生活者の暮らしが少しでも楽しく、快適になるような製品づくりを目指して、日々仕事に取り組んでいます。
大学・大学院で存分に学ぶことができたのも、メーカーの研究職を志すきっかけを得られたのも、財団とのご縁があったからこそです。就職活動前の雅会講演会で、登壇された先輩奨学生が「この商品は私が開発したものです」と語る姿に強く感銘を受け、化学の知識を活かして人々の生活を前向きにできる製品開発に携わりたいと考えるようになりました。今の充実した毎日があるのも、あの時の出会いがあったからこそだと、改めて感じています。
この10年間、日用品を通じて家事と向き合う中で、私自身も結婚・出産を経験し、価値観やつくりたいものも少しずつ変化してきました。その変化を楽しみながら働けている今に、深く感謝しています。
現役奨学生の皆さんも、ぜひ財団の多様な経験を持つ先輩方とのつながりを大切にしていただけたらと思います。私もこれまでは国内の生活者を主な対象としてきましたが、今後はアジアの20億人に価値を届けられるよう、より広い視野で取り組んでいきたいと考えています。
また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。






